誤嚥を防ぐポジショニングと食事ケアの技術伝承 ─ ポジショニングで食べる喜びを伝えるPOTTプログラム ─

POTTプログラム

POTTプログラムの伝承について

POTTプログラムの伝承について

 伝承方法は、摂食・嚥下障害看護認定看護師へのフォーカスグループインタビューにより、教育の構成要素を抽出しました。コンセプトは、図のように「基本から」「体験的に」学び、教える人(指導者)のコーチングにより技術を向上させ、対象者の健康改善やQOL向上をめざします。教育の理論枠組は、パトリシア・ベナーの提唱する “包括的徒弟式学習apprenticeship“を取り入れ、知識とスキルを適切に提供できることを目指します。加えて自己効力感をあげて新たな技術を習得し継続させていくこともねらいです。受講者の確実な行動変容を促すため、体験的学習を取り入れ達成体験、代理経験、生理的情緒的経験、想像的体験が入ることを意図しています。

      

 プログラムの進行は、まずコア(リンク)ナースやチームリーダーを中心に学習し、スキルチェックで合格点に達した人は、スタッフや介護職に対して次々と伝えて全員が合格レベルに到達することを目指します。

      

ポジショニング実施のポイント

  • 安全で安楽なポジショニング
  • 回復状態に合わせる、早期離床
  • 自立支援;要介護者の力を引き出す⇒できることを見つける
  • 少ない物品で効率的なポジショニング

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